催告の抗弁権って何?

催告の抗弁権とは、保証人が債権者から債務返済の請求を受けたときに、主だった債務者に催告し、債権者に対して請求を拒絶できる権利のことです。

保証人には、「催告の抗弁権」「検索の抗弁権」「分別の利益」の3つの権利が認められています。

このうち、「催告の抗弁権」は、債務者が、借入金の返済が出来なくなるなどの債務不履行に陥り、債権者から「保証人なのだから、すぐに借金を全額返済して欲しい」と要求されても、「借金の当事者は債務者なのだから、まずは債務者と返済の交渉をしてくれ。

話はそれからだ」と、拒否することが認められています。

検索の抗弁権は、債権者が保証人の財産を差し押さえにきた場合などに「債務者にはまだ処分できる財産があるはずだから、そちらを処理してからでないと対応できない」と拒否する権利です。

分別の利益は、複数の保証人がたっているなら、債務の総額を人数で均等割した部分だけ保証責任を負えばいい、という規則です。

当事者である債務者が破産手続きの開始決定を受けたときや、行方不明といった状態にあるときは、債権者から催告があったとき、保証人の「催告の抗弁権」は消失し、行使することができなくなります。

連帯保証人はもともと催告の抗弁権、検索の抗弁権、分別の利益を有していません。

そのため、たとえ債務者に債権を履行する余力が残っていても、債権者から返済を求められれば自分の財産を処分してでも応じなくてはいけないのです。

保証人はお願いするときも、引き受けるときも、背負わなくていけないリスクをきちんと把握しておく必要があります。